最近ノマドという言葉が使われているので少し調べてみた。ノマドに近い言葉といえばテレワークであるが、総務省のホームページでは、「テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方です。」なっている。

ノマドワークとテレワークの違いは何かを考えてみると、ノマドという言葉のイメージだけでファッション的に使っている場合もあるが、ノマドが遊牧民ということからすれば、会社にとらわれずに自由を目指すという意味合いがあるのではないかと思う。

ノマドで有名な人の中で面白いのはイケダハヤト氏だ。「会社はオワコン」とかいって叩かれている。でも、叩かれながらも、ihayato.書店の中で最近の収入を公開しているが、ブロガーとして月に約50万円の収入があり、書籍の売り上げが年600~700万円ある。彼がルネサステクノロジの会社員を続けているよりは、相当いい収入になっている。

イケダハヤト氏を叩く人がいっているように会社が終わることはないと思う。でも、大企業が一方的に強い時代が終わったのは事実だと思う。また、終身雇用というのも高度成長期の幻想だということもはっきりしてきた。

そういうことを考えれば、組織で仕事をするのが好きなのであれば会社員になればいいし、会社が嫌いである分野で専門的な能力があればノマドとして生きればいいと思う。

「安易に会社をやめるのは危険だという」意見が多いし、日本の現実としてはそうだろう。でも、このことが日本の労働者の活力をなくしているように思う。もう少し自由に転職して自分の能力を高められる機会があってもいいのではと思う。