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カテゴリー: データベース

SQL Server 2012 Express RC0 を使ってみました

2011年11月27日

SQL Server 2012 の Release Candidate 0 が 11月18日に公開されたので、2012 Express RC0 を使って見ました。SQL Server 2012 の売りは、プライマリーサーバーがダウンした時にセカンダリーサーバーに数秒で切り替わる機能が簡単に設定できる「AlwaysOn」、データを統合して見える化をする「BI 機能」というところですが、Express ではサポートされていない機能です。Express のエディションでは、開発用に適した LocalDB が追加されています。LocalDB は、ユーザーモードで動作し Express のプログラミング機能をすべて備えている簡易版です。SQL Server 2012 では、Windows XP と Windows Server 2003 がサポート対象外となっていて、時代の移り変わりを感じます。

2012 Express RC0 を実際に使って見ると、以前のバージョンと違ってインストーラーは安定しています。例えば、2008 R2 では Express エディションをインストールした場合に、Express エディションでインストールしたインスタンスには Advanced Services をインストールできなかったのですが、2012 Express RC0 では、機能の追加ができるようになっています。データベースエンジンについても、ほとんど変更はありませんが、自分が使った範囲ですが安定しており、T-SQL に新しく追加された関数は、Express でも利用できるので、正式版が公開されれば早く使おうと思っています。2012 Express RC0 の Express エディションのインストールのメモを作成してみましたが、インストールについては、基本的には、2008 R2 Express と全く同じです。

PowerPivot for Excel 2010 を使ってみました

2010年5月29日

Excel 2010 のピボットテーブル、ピボットグラフの機能は優れものだし、SQL Server 2008 R2 自習書に 「PowerPivot for Excel 2010 によるセルフ サービス分析」があったので、PowerPivot for Excel 2010 を使ってみました。

PowerPivot for Excel 2010 の正式名は、Microsoft SQL Server 2008 R2 – PowerPivot for Microsoft Excel 2010 であり、SQL Server のソフトの一部のようですが、SQL Server をインストールする必要はなく、Oracle や Acccess にも対応しています。稼働条件としては、Excel 2010 及び Office 2010 共有機能が必要で、Excel 2010 のアドインソフトです。

どういう場合にPowerPivot for Excel 2010 が使えるのかを考えてみると、100万件を超えるデータを Excel だけで扱いたい場合ということになると思います。そういう作業を日頃している人は、極めて少数の人だと思うのでメモを作るのはやめました。

SQL Server 2008 R2 Express Edition を使ってみました

2010年4月25日

SQL Server 2008 R2 Express Edition の RTM 版を使ってみましたが、いい感じで使えています。まず、データベースの最大サイズが 10GB に増加しているというのはうれしい点です。Technet の日本語のライブラリでは 4GB のままですが、英語版のライブラリ では修正されています。実際に使ってみて感じたことはインストーラが改善されているということです。デフォルトがうまく設定されているため、スムースにインストールすることができるようになったと感じました。

また、PowerPivot for Excel 2010 を使って Excel で大量データの分析ができることや Reporting Services を使って Shape ファイル、Bing Maps、SQL Server に格納された Spatial データで、マッピングを簡単に作成することができるので、今後これらの機能を使っていこうと思っています。

ただし、若干のバグはまだ残っているようで、自分のマシンでは、Express から Express with Advanced Services へのアップグレードがエラーになってできない状況です。また、Express with Advanced Services のインストールの際に SQL Server Management Studio Express がインストールできないというエラーが発生しましたが、 既存のインストールに機能の追加で再度インストールしてみると問題なくインストールすることができました。

インストールのメモも作成しました。
Express
Express with Advanced Services

Microsoft SQL Server 2008 R2 Express Edition が公開されています

2010年4月24日

Microsoft SQL Server 2008 R2 Express Edition の RTM 版(RTM は、開発が完了して製造工程に入った段階のこと)が公開されています。Express Edition には4つのエディションがあり、2008 Express とほぼ同じ構成となっています。日本語版のダウンロードのページは現在整備中のようで、現時点では、Express 及び Express with Advanced Services がダウンロード可能になっています。※日本語版のダウンロードのページが整備されました。(2010/5/12 追記)

  • Express : SQL Server のデーターベースエンジンのみをインストールするのに使います。( ダウンロードページ
  • Express with Management Tools : Express に管理ツール SQL Server 2008 R2 Management Studio Express ( SSMSE ) が付属したものです。( ダウンロードページ
  • Express with Advanced Services : Express に、フルテキスト検索、Reporting Services の機能及び管理ツール SSMSE が付属しています。( ダウンロードページ
  • Express with Management Studio Express : 管理ツール SSMSE のみをインストールするのに使います。( ダウンロードページ

SQL Server 以外では、日常使っているVisual Studio と Office が以下のようにバージョンアップされる予定で、β版ではどちらも動作が軽快になっているので、公開を楽しみにしています。また、軽量の CMS である N2CMS も 2.0 の rc 版が公開されているので本格的に使ってみようと思っています。

Visual Studio 2010 Express :4月28日に公開予定

Microsoft Office 2010 :企業向けのボリュームライセンスが5月1日から発売

N2CMS 2.0 rc :公開中 (ダウンロードページ

SQL Server 2008 R2 CTP Express Edition を使ってみました

2010年3月21日

2008 R2 CTP Express Edition には、以下の4つのエディションがあります。4つのエディションは、2008 Express とほぼ同じですが、Express エディションを Express Base と呼ぶように変更されています。確かに Express エディションというのは紛らわしい表現なので、Express Base と呼ぶ方がわかりやすいです。

  • Express Base : SQL Server のデーターベースエンジンのみをインストールするのに使います。
  • Express with Tools : Express Base に管理ツール SQL Server 2008 R2 Management Studio Express ( SSMSE ) が付属したものです。
  • Express with Advanced Services : フルテキスト検索、Reporting Services の機能が追加でき、管理ツール SSMSE が付属しています。
  • Tools only : 管理ツール SSMSE のみをインストールするのに使います。

インストールの方法やデーターベースの基本的なところは、2008 Express と変更はないようで、Express Base では、ダウンロードのファイルサイズが若干減少しており、mojoPortal や Umbraco も問題なく動作しました。一方、Express with Advanced Services では、ダウンロードのファイルサイズが 556MB から 747MB に増加しており、Reporting Services 等の機能が強化されていると思われます。

SQL Server 2008 R2 の特徴といえば、Reporting Services (SSRS) を利用して、空間データの表示をしたり、データバーやインジケーター、スパークラインを活用してグラフィカルでリッチなレポートを作成したりできるようになったことです。そこで、Windows 7 に SSRS をインストールしてみることにしたのですが、そこで思い切りはまってしまいました。Express with Advanced Services のインストールは完了したのですが、ブラウザーでレポートサーバー ( http://localhost/ReportServer_SQLEXPRESS ) に接続すると、下の図1のように「ユーザーXX\XXXX には、この操作をおこなうのに必要な権限が与えられていません。」というエラーになり、レポートマネージャー ( http://localhost/Reports_SQLEXPRESS ) に接続すると下の図2のようにヘッダー部分しか表示されませんでした。わかってみれば簡単なのですが、この3日ほどウェブで解決方法を探しまわっていました。

図1

Reporting Services エラー


図2

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エラーになっていた原因は、レポートマネージャーに接続するときに、ログイン画面が表示されるのですが、初回はビルトインの管理者である Administrator でログインする必要があるということでした。普通であれば、Administrators グループのユーザーで大丈夫なのですが、それではだめで Administrator でないとだめということでした。 Administrator でレポートマネージャーでログインして、「フォルダー設定」を選択して「セキュリティ」の「新しいロールの割り当て」でユーザーを登録すれば、そのユーザーでログインできるようになります。

他のWindows でも少しテストしてみたら、以下のようになりました。

  • Windows XP Pro の場合 : Administrators グループのユーザーであればログインを求められることなく動作
  • Windows Server 2008 + 2008 R2 CTP (Express エディションではありません) の場合 : ブラウザーを「管理者として実行」で起動(「スタート」-「プログラム」メニューでブラウザーのプログラムを選択した後、右クリックして、「管理者として実行」を選択)すれば、ログインを求められることなく動作。
    レポート ビルダー 3.0 CTP も使ってみましたが、 ローカルであれば、Express with Advanced Services との組み合わせでも正常に動作しています。ただし、通常使っているユーザーを 「新しいロールの割り当て」 で、コンテンツ マネージャーとして登録しておく必要があります(レポート ビルダーを「管理者として実行」という方法もありますが)。
      SSRS の活用方法については、Microsoft の SQL Server のページに「

SQL Server 2008 R2 自習書

      」、「

SQL Server 2008 自習書

    」が公開されていて、わかりやすい解説がなされています。自習書を試す環境には、Express エディションは除外されていますが、かなりのケースで動作するので、ぜひ活用してください。下の図が、自習書を参考に作成したマップです。

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ダウンロード先

SQL Server 2008 R2 CTP 11 月版  Express Edition

SQL Server 2008 R2 CTP 11 月版 レポートビルダー 3.0

Express with Advanced Services のインストールの手順については、SQL Server 2008 Express の Reporting Services をインストールにメモをしました。(2010/3/28 追記)